サーチファンド・ジャパン
インタビュー

Interviews
Takuma OKAMOTO

 Interview #

16

2026

 年

10

 月

岡本拓真

Takuma OKAMOTO

サーチファンド・ジャパン

マネージャー

公認会計士、神奈川県出身

人生をかけて事業承継に臨む経営者候補に覚悟を持って伴走する─新たなアントレプレナーシップのかたちを日本に根付かせたい

 ―まずは自己紹介をお願いします。

 岡本拓真(おかもとたくま)と申します。公認会計士試験の合格後、監査法人に入所し、上場企業や上場準備企業への監査業務、ショートレビュー業務、新卒採用業務に従事しました。

 公認会計士を目指したのは、専門性を磨き、挑戦する人を支えられる人材になりたいという思いが強くあったためです。会計・監査の専門家として、企業経営のさまざまな場面で専門性を発揮し価値提供ができる点に魅力を感じました。

 会計士試験の合格後、通常は大手監査法人に就職する方が多いのですが、私は、IPOに特化した監査法人へ入所しました。若いうちから裁量を持てる点、クライアント様が比較的小規模な企業であるため、ビジネスと数字の繋がりをより深く理解しながら監査業務に携わることができる点を重視したためです。早い段階から監査エンゲージメントの現場責任者の経験を積むことができ、本当に恵まれた環境だったと感じています。

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―ありがとうございます。それでは、サーチファンド・ジャパン(以下、SFJ)への入社を決めた背景を教えてください。

 前職では、スタートアップの経営者と直接コミュニケーションを取る機会が多くありました。どの経営者も起業家精神に溢れ、事業や従業員に対して強い想いを持っており、非常に刺激的に感じていました。しかし、監査法人の立場から彼らに貢献できる側面が限定的であることに次第にもどかしさを感じるようになり、経営者により近い立場で、同じ目線で仕事ができる環境に身を置きたいという思いが強くなっていきました。

 そうした中、前職の先輩であった安藤さんがSFJに入社されたことをきっかけに、初めてサーチファンドという仕組みを知りました。人生をかけて事業承継に挑むサーチャー(経営者候補)の方と同じ目線で議論し、M&Aから承継後の経営支援まで一貫して伴走する。安藤さんからお話を伺うたびに、自分が理想とするキャリアに極めて近いと感じました。

 それから1年ほどが経ち、SFJが5人目の社員の採用活動を開始したと聞き、飛びつくようにエントリーしました。現在はSFJの一員として、やりがいを持って仕事に取り組んでいます。

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―入社前に抱いていたイメージと、実際に働いてみた印象にギャップはありましたか。

 ギャップはありましたね。投資業ですので、ビジネスライクで、ロジックがすべての世界だと想像していました。もちろん、投資家の皆様からお預かりした資金を投資させていただく以上、ロジックや規律は欠かせませんが、それと同じくらい“想い”を大切にする組織だなと強く感じました。当初抱いていた「ファンド」のイメージとは異なるものでした。

 そして、実際に入社してからというもの、中小企業の事業承継に携わる中で、“想い”を大切にすることの重要性を強く実感しています。どの会社にも、オーナー様や従業員の皆様が築き上げてきた歴史があり、その会社を第三者に託すという決断は、ロジックだけで説明がつくものではありません。必ず“感情”が介在するものであり、非常に難易度の高い仕事だと感じています。だからこそ、ロジックだけでなく、関わるすべての人の“想い”を大切にしながら、一つひとつの事業承継に責任を持って向き合っていきたいと考えています。

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―現在はどのような業務に携わっていますか。

 サーチ活動、エグゼキューション、承継後の経営と、それぞれのフェーズに臨むサーチャーの方々に、副担当として伴走しています。

 具体的な業務内容としては、サーチ活動では、候補企業の構造的な強みやリスクについてサーチャーの方と議論を重ね、投資委員会に向けた投資仮説の構築を一緒に進めています。エグゼキューションフェーズに入ると、バリュエーションや投資ストラクチャーの検討、資金調達、契約交渉など、事業承継の実現に向けた実務を支援しています。承継後は社外役員として、経営戦略の立案や日々の経営課題について議論しています。

 サーチャーの方の中には、M&Aのご経験がない方もいらっしゃいます。そのため、投資担当者として価値を発揮できる場面も多く、大きなやりがいを感じています。

 こうした業務を通じて、サーチャーの方とは毎日のようにコミュニケーションを取っています。ビジネスの第一線でさまざまな経験を積んでこられたサーチャーの方々と、投資仮説や経営戦略について侃々諤々と議論を交わしながら、その挑戦を間近で支えられる。入社して半年が経ちますが、毎日が新鮮で、非常に刺激的な環境だと感じています。

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―チームの雰囲気について教えてください。

 一言でいうと、「居心地がいい」に尽きます。メンバーのバックグラウンドはそれぞれ違いますが、互いを尊重し合い、思いやりを持って行動する人たちだなと感じています。纏っている空気感が似ているからなのか、長年一緒に仕事をしてきたかのような感覚です。

 それから、サーチファンドへの想いや、SFJとして目指す姿を、メンバー全員が高い水準で共有できている感覚があります。同じ方向を向いているからこそ、チームとしての強さを感じています。

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―SFJで実現したいことはありますか。

 個人としては、公認会計士を志したときから変わらない思いを形にしていきたいと考えています。サーチファンドは、優秀なサーチャーの方が人生をかけて事業承継に臨む仕組みです。そのパートナーとしてSFJを選んでいただけることは本当にありがたいことであると感じています。一人ひとりのサーチャーの方に対して、覚悟を持って全力で伴走していきたいと思っています。

 また、SFJの一員として、サーチファンドという仕組みを日本に根付かせ、中小企業が抱える後継者不足と、経営人材の不足という二つの社会課題に対して、真正面から取り組んでいきたいと考えています。M&Aを通じたアントレプレナーシップのかたちを健全なインフラとして定着させる。その一翼を担えるよう、日々精進していきたいです。

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―最後に、どのような人がSFJに向いていると思いますか。

 誰に対しても、いかなる状況においても誠実に行動できる人。そして、周囲の人も自分自身も大切にできる人だと思います。

 サーチファンドの仕事は、サーチャーの方、オーナー様、従業員の皆様など、多くの方の人生に深く関わるものです。だからこそ、どのような局面でも相手を大切にし、誠実であり続けることは、当然のようで非常に難しく、重要であると思います。

 一方で、相手を大切にすることは、ただ相手に合わせることではありません。周囲の人と同じように自分自身の考えも大切にし、対等な立場で、伝えるべきことはきちんと伝える。そうしたフェアな姿勢を持ち続けることは、サーチャーの方やオーナー様など、事業承継に関係するすべての人と信頼関係を築くために、欠かせない要素だと考えています。言葉にする以上に体現することは難しいですが、私自身、常にそうありたいと思っています。

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インタビュー一覧

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16

岡本拓真

サーチファンド・ジャパン

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15

創業者とサーチャーが語る、アットワールド社の事業承継

浜端昌也(創業者・前代表) x 上田顕(現代表)

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hairmake ONE(株式会社K) 幹部インタビュー

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安藤陽彦

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田中聡

ディオントーキョー

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小林英輔

ゲートウェイアーチ 代表取締役

日本サーチファンド協会 代表理事

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ポストCXOとしてのサーチャーキャリア

藤井健(コスメプロ代表取締役) x 大串庄一(サーチャー)

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9

伊藤公健

サーチファンド・ジャパン

代表取締役

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8

ポスト商社としてのサーチャーキャリア

大富涼(元三菱商事) x 三輪勇太郎(元三井物産)

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7

小林和成

MCPアセット・マネジメント

マネージング・ディレクター

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6

松木大

DBJ (日本政策投資銀行)

企業投資第3部長

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5

三輪勇太郎

サーチファンド・ジャパン

サーチャー

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4

荒井裕之

キャリアインキュベーション

代表取締役社長

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大富涼

アレスカンパニー

代表取締役社長(元サーチャー)

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新實良太

サーチファンド・ジャパン

シニアマネージャー

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1

神戸紗織

サーチファンド・ジャパン

シニアマネージャー

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