サーチファンド・ジャパン
インタビュー

Interviews
Hiroyuki ARAI

 Interview #

4

2023

 年

12

 月

荒井裕之 (vol.1)

Hiroyuki ARAI

キャリアインキュベーション株式会社

代表取締役社長

vol.1 | キャリアインキュベーションがサーチファンド・ジャパンに参画した3つの理由

(伊藤:サーチファンド・ジャパン代表取締役社長)今日はお時間ありがとうございます。最初に、キャリアインキュベーションと荒井さんの自己紹介をお願いします

(荒井:キャリアインキュべーション代表取締役社長)キャリアインキュベーションは2000年に私、荒井が創業した人材サーチの会社です。特にPEファンド、CxO、プロ経営者の領域に注力しています。

 創業当時は、まだ転職も珍しく、日本に「プロ経営者」、「CxO」という言葉もあるかないかという時代だったんです。一方グローバルに目を向けると、当然のようにプロ経営者と言われる人たちが活躍している。

 「日本はもうダメだ」と言われ始めた時代でもあり、サラリーマンの延長で社長になった会社が多い中で、しっかりとトレーニングを受けて、志も持って、経営者としてスキルと経験を備えた人たちを生み出すマーケットが必要ではないかという思いで起業しました。

 モデルとしては、IBMを再生されたルイス・ガースナーさんのようなプロ経営者を日本にも生み出したいという思いでした。彼はマッキンゼーでコンサルタントとして活躍された後、PEファンドの投資先のRJRナビスコの再生をした経験等を経て、IBMの経営者として再生を果たしています。

 しかし創業当時、日本にはプロ経営者やCxOの転職市場がなかったので、戦略系コンサルのキャリア支援から事業を始め、2003年くらいからPEファンドへの転職のサポートを始めました。当時PEファンドが日本で広まり始めた時期でしたが、それから10年くらい経つと、ファンドの投資先の経営人材の転職を支援させていただけるようになり、創業の時からやりたかったことが、ようやくできるようになってきました。

(伊藤)どうして、サーチファンド・ジャパンに参画していただけたのですか?

(荒井)大きく3つあります

1つは伊藤さんに投資させてもらったという意味。

2つ目は、サーチファンドという仕組みの意義に共感したこと。

3つ目は、我々キャリアインキュベーションが貢献できるであろうということ。

(荒井)伊藤さんとの出会いは2007年くらいですね。当時、伊藤さんはマッキンゼーのコンサルタントでして、それから長いお付き合いをさせてもらっています。本人を目の前にして言うのもあれですけど、伊藤さんへの印象は、優秀で人格的にも素晴らしい人。

 伊藤さんとお付き合いする中で、いろいろなアドバイスをさせていただきましたが、伊藤さんはしっかりした意思や価値観があって、今のような道を選んでいらっしゃる。

 わずかであってもお金を投資するというのは、結局その人に賭けるということなので、伊藤さんであれば、どういう結果になろうとも我々にとって惜しくもないし、良い投資になるだろうとに思ったというのが1つ目の理由です。

 今もいろんなところから投資の話を頂くんですが、「その人は、信頼できる人なのか。裏切られた時に、あの人に裏切られるならしょうがない、と思えるくらいの人なのか」ということはよく考えるようにしています。

 そう思える人というのが、伊藤さんであったということです。

(伊藤)過分なお言葉恐縮です。ご期待を裏切らないように、しっかりとお返しできるように、がんばります

(荒井)2つ目は、サーチファンドの意義です。

 日本の企業の99%は中小企業なのですが、メディアでも言われている通り、素晴らしい会社、歴史ある会社が事業承継の問題で廃業していくという現実がある。一方で、プロ経営者になりたいCxOになりたいと言う若いビジネスマンも多いが、実際にはそのチャンスがない。そういうミスマッチが起こっている状況を、解決する仕組みになり得るサーチファンドは、たいへん意義深い仕組みだと思いました。

(荒井)最後に3つ目は、我々キャリアインキュベーションが貢献できるということです。

 我々は人材ビジネスの会社として、「会社は、誰が経営するかによって大きく結果が変わる」という思いにずっとこだわってきました。誰がトップでも変わらないという会社はなく、「この人がやるから、素晴らしい結果、素晴らしい会社になる」という思いがあります。

 サーチファンドは、普通のPEファンドと違い、会社のビジネスモデルが良いから投資をするという観点に加え、「経営者、その人」に投資をするという側面が非常に強いので、我々が20年以上やってきた、人を選ぶ技術という面で貢献できるのではないかと思いました。

(伊藤)ありがとうございます。荒井さんとは長いお付き合いですが、人材アドバイザーと候補者という関係を超えていつもフラットにアドバイスをいただいており、だからこそ私は荒井さんを信頼しており、是非キャリアインキュベーションに当社に参画してほしいと思っていました

 当社の合弁パートナーには大企業もいて目立つのですが、キャリアインキュベーションの存在が当社のキモだと思っています。

 文字通り「経営者候補に投資をする」サーチファンドの仕組みにおいて、人材との向き合い方は非常に重要で、かつ難しく、キャリアインキュベーションに頂くアドバイスや指針は当社の最重要ノウハウの一つです。

 サーチファンド・ジャパンの成長を通じて、キャリアインキュベーションの創業時からの思いにも貢献できるよう、精進していきます。

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▼荒井裕之(キャリアインキュベーション社長) 連載インタビュー

vol.1 | キャリアインキュベーションがサーチファンド・ジャパンに参画した3つの理由

vol.2 | 人材のプロが見るサーチャーに必要な資質

vol.3 | サーチャーというキャリアの魅力とサーチファンドの将来性

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