サーチファンド・ジャパン
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Interviews
Hiroyuki ARAI

 Interview #

4

荒井裕之 (vol.3)

Hiroyuki ARAI

キャリアインキュベーション株式会社

代表取締役社長

vol.3 | サーチャーというキャリアの魅力とサーチファンドの将来性

(伊藤:サーチファンド・ジャパン代表取締役社長)サーチファンド/サーチャーというキャリアの魅力はどこにあるのでしょう?他のプロ経営者やCxOと比べていかがですか?

(荒井:キャリアインキュベーション代表取締役社長)我々が大手のファンドから依頼されて経営者を探す場合は、経営経験のある方が求められます。でも、どこかで社長をやらないと、そもそも経営経験ができない。

 そういう意味で、サーチャーとして社長未経験者でも経営経験を積むチャンスがあるというのは、素晴らしい機会だと思いますね。企業の大小問わず、経営者になると、PLだけでなくBSにも責任を持ったり、バックオフィスにも目を向けたり、会社運営の全てを経験することになる。これは素晴らしい機会だと思います。イチ機能ではなく、本当に会社を代表する経営者の経験は、その立場にならないとできません。

 またサーチファンドの対象となる中小企業は数が多いですよね。要は経営者になれるチャンスが多いというのも、経営者を目指すキャリアとしての魅力だと思います。

 あとはサーチファンド・ジャパンに関しては、伊藤さんや他のメンバーが、投資前も投資後の経営フェーズにおいても手厚いサポートしてくれる、いうことも魅力的なポイントだろうと思っています。

(伊藤)サーチャーを経験すると、その後どういうキャリアにつながりますか?

(荒井)サーチファンドで中小企業の経営者経験を積むことは、より大きな機会、例えば中堅企業の経営者だとか、大きな会社の部門長だとか、より大きなステージの経営者・経営幹部として活躍できる切符を手に入れることにつながると思います。

 プロ経営者を求めるファンドから見て、経営者の経験を積んだ人はまだまだ少ないので、すごくいいチャンスが広がると思います。

(伊藤)例えば、我々の支援したサーチャーの大富さんは、当社と一緒にアレスカンパニーという会社をM&Aし、企業価値を向上させた後、上場企業グループ入りを果たしました。彼は引き続きアレスカンパニーの社長を続けますが、エグジット先のGENDAグループの中でも重要な役割を期待されていると思っています。経営経験を経たサーチャーが評価され、次のキャリアにつながっていくのは私もうれしいですね

(伊藤)一方で経営者になった結果、経営に失敗する可能性があることも否めません。経営者としての失敗は、長いキャリアを考えるとリスクなのでしょうか?それとも失敗経験も含めて評価してもらえるのでしょうか?

(荒井)仮に当初の計画通りの成果が出なかったとして、しっかり反省して、再チャレンジすることは十分可能だと思います。

 ただし、再チャレンジがうまくいくためには、他責にしないマインドがすごく大切でしょう。「サーチファンドだから・・・」「こういう環境だったから・・・」という風に、失敗の要因を外部のせいにする人はちょっと難しいなと思います。

(伊藤)ありがとうございます。最後に、サーチファンドの将来性、また課題についてお考えを聞かせてください

(荒井)最初にお話しした通り、サーチファンドの意義や価値はすごく大きく、将来性も大きいと思います。今、地銀や事業会社がどんどんサーチファンド業界に参入しようとしていて、マーケットも益々拡大していくでしょう。

 そうすると、サーチャーが足りないという時期が来るのではないかと思います。その時には、他のキャリアと比べて、サーチファンドというキャリアが魅力的であるということを説得力を持って説明できることが必要になると思います。

 そのためには、仕組みの説明に加えて成功事例を積み上げていくことが重要だと思います。これはサーチファンド業界全体としての話でもあり、またサーチファンド業界の中で投資家として勝ち残っていくための話でもあると思います。

 サーチャーの視点に立つと、しっかりした投資家を選ぶということは大事だと思います。サーチファンド投資家自体は増えてくると思いますが、投資と経営のノウハウを保有している投資家は、残念ながらまだ日本には多くないと思いますので。

(伊藤)おっしゃる通りだと思います。サーチファンド投資のキモは、いかによいサーチャーに投資ができるか、だと思います。SFJはいわゆる経営理念の中に「サーチャーの成功にコミットする」という行動規範を掲げています。

 我々の成功は、サーチャーの成功の上にあるべきだという思いで、まずはサーチャーの成功を第一に考え、魅力的なサーチャーに選ばれるパートナーであり続けたいですね。

 (荒井)あとは、サーチファンドというキャリアの認知度の拡大も必要でしょう。潜在的な投資先もたくさんある、社会的需要から投資資金も集まっている、という環境がある一方で、まだまだサーチャー候補からキャリアとしての魅力が認知されていない。

 例えば、転職やキャリアチェンジを考えた時に、大企業、スタートアップ、プロ経営者・・という選択肢が頭に浮かぶと思いますが、サーチファンドという選択肢はまだあまり想起されないと思うんですよね。

 例えばスタートアップやVCの世界では、業界団体があったり、いろんなマーケティング活動をしています。PEファンドの世界も同じです。

  サーチファンド業界では、まだプレイヤーの数も少なく、ばらばらで活動しているので、ゆくゆくは業界としてまとまった動きがあると、世間への周知もより進むのかなとは思います。

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▼荒井裕之(キャリアインキュベーション社長) 連載インタビュー

vol.1 | キャリアインキュベーションがサーチファンド・ジャパンに参画した3つの理由

vol.2 | 人材のプロが見るサーチャーに必要な資質

vol.3 | サーチャーというキャリアの魅力とサーチファンドの将来性

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